栃の実せんべいは、下呂特有のお菓子で、全国的に見ても他ではあまりみられません。
そのため、下呂のお土産としては良いのではないかと思います。
下呂では、いくつかの会社が栃の実せんべいを製造販売しておりますので、この記事では、いくつかおすすめをピックアップします。
栃の実とは
「栃の木」という落葉広葉樹になる実のことを「栃の実」と呼んでいます。
栃の木は、街路樹としての採用例が多く、そこらじゅうで、栃の木の並木道が見られます。
栃の実は、厚い果皮の中にある種子のことで、その果皮の中には1~2個の栃の実が入っています。
栃の実1個のサイズは約3~4cmで、見た目は栗に似ていますが、栗のように頂部がとがっておらず丸みを帯びています。
栃の実は、夏に実が付き、栃の実の採集は、9月頃に行われます。
栃の木は背が高いので、果皮ごと落ちてきたものの中から実を採集するのが一般的です。
見た目は栗のようでも、栗のように茹でてすぐ食べるということはできません。
栃の実をそのまま食べると、強い苦みがあるためです。
そのため、栃の実を食べるには、根気良いあく抜きが必要となります。
栄養価は高く、胃腸に有用な成分が含まれていることから、漢方でも活用されているそうです。
さらに、栃の実に含まれるポリフェノールは赤ワインの30倍以上の抗酸化作用があるといわれています。
栃の実の食文化の歴史は古く、縄文時代から食べられていたと言われています。
「養老軒」の栃の実せんべい
栃の実せんべいで最も有名なのが、養老軒です。
下呂温泉の中心「湯の街通り」に店を構えており、近くに「鷺の足湯」もあることから、下呂温泉に訪れた人の多くの目に留まります。
老舗感ある門構えです。明治25年創業の正真正銘の老舗です。
栃の実、卵、ざらめ糖、小麦粉など吟味した自然の恵みだけを使い、天然の淡い栃の風味を残しながら焼き上げたせんべい。
1枚の大きさは9cmx5cmの楕円形で、サクサクとした軽い食感です。
1枚づつ包装されているので、職場で一人一人にお土産として配りやすいのも嬉しいです。
賞味期限は2ヶ月ほどです。
「千寿堂」の栃の実煎餅
栃の実煎餅が美味しいのはもちろんですが、千寿堂は、「しぼりたて栃の実モンブラン」「ふわふわ栃の実シフォン」「とちの実ソフトクリーム」「ふわふわとちの実かき氷」など、栃の実を使った新しいスイーツが食べられます。
また、賞味期限30秒の焼きたて柔らかせんべいも好評です。
千寿堂本店
JR下呂駅や、下呂温泉街からやや遠いのがネックですが、カフェを併設しており、「しぼりたて栃の実モンブラン」などを食べるなら、本店に行くべし。
千寿堂幸田店
JR下呂駅から下呂大橋に行く途中に左手に見える店舗です。